教室を劇場に!
DMX512とは
近年、一般用の照明器具も舞台照明機材もDMX規格対応のものが増えてきました。
DMX512とは、照明機器を制御するための電気信号の規格です。
基本的なことは基本編 照明④◇DMX512 ►を読んでください。
設置の例
比較:調光卓(位相調光)に照明機器を接続
舞台照明用の調光卓が必要(それなりに高額)。
すべての照明の電源ケーブルを調光卓の席まで引き回してくる必要がある。
(20mを超えるような長い引き回しは電気のロスになり、若干暗くなる)
すべての照明をひとつの調光卓に接続されるので、教室公演の場合、
全照明の合計をコンセントの定格15A以内に抑えざるを得ない。
DMXを活用した照明機器の接続
(クリック/タップで拡大されます)
DMXコンソール(コントローラー)はそれほど高額ではない。
調光をする席には、コンソールに接続するDMXケーブルを1本引いてくるだけでOK。
照明機器の間は、DMXケーブルで数珠つなぎに接続(デイジー・チェーン)。
各照明機材の電源供給は一番手近なコンセントから取ればよい。
チャンネルが異なる=別々に調光する灯体の電力も同じコンセントから(タコ足配線で)取れる。
DMX対応機器と、従来型の電球照明との混在も可能(従来型灯体の電源コードをディマーに接続)。
DMXでクロスフェード
劇場の調光卓では、一般にクロスフェードという操作方法が可能です。
(大会での照明③ ►も参照してください)
教室公演の照明でクロスフェードを実現するのは技術的に難しく、全く同じ照明仕込みを二重に作るぐらいしかありません(灯体とケーブルが2倍必要)。しかしながら、DMX対応のコンソール(調光卓)には、クロスフェーダーとして機能させることができる機種があります。
AMERICAN DJ STAGE SETTER8
~8chのクロスフェードが可能
(画像は某通販サイトからお借りしました)
DMXを活用した上記「設置の例」の仕込みで、クロスフェーダーモード対応のコンソールを接続すれば、それだけでクロスフェード操作が可能になります。