照明担当           

仕事内容
劇場、教室などの室内で上演する演劇では、舞台上を明るくする照明装置が必要です。
しかも、「舞台照明」は、単に役者が観客に見えるようにするという役割を超えて、 上演作品の演劇的空間を成立させるために、演出上重要な役割を担っています。
照明担当は、演出担当とよく話し合い、作品世界に最適な照明プランを作成し、 プランを実現するために必要な照明の「仕込み」をし、実際の操作をします。

照明プラン・照明仕込み図
大会などでお世話になる照明スタッフの方は、参加校の照明プランを忠実に実現するだけですから、 「どんな照明にしたいのか」については、部内の照明担当者が考え、決めねばなりません。
大会の出場校打合会で、照明仕込み図を提出します。
出場校打合会でも、意図やイメージが上手く説明できるようになっているべきです。
そういう意味では、照明機材やキューシート作りに関する基本的な知識はどうしても必要です。

 ◆基本編◇照明
 ◆校内公演◇電源をとる
 ◆校内公演◇照明
 ◆大会◇照明
 ◆大会◇照明


照明台本・キューシート作り
「照明台本」は、照明の№、照明変化に関する情報(音量レベル、フェード/カットなど)を書きこんだ台本です。 照明台本があると、照明担当が急遽交代となった時にも代役を立てやすくなります。
 
  照明台本の例
上位大会では、照明キューシートの提出を求められます。上記の情報を、一枚紙にまとめたものです。 リハ―サルの時に円滑な色作りができるためには、キューシート作りが重要なカギとなります。

上演時の照明係(オペレーター)
校内公演
教室に備え付けの蛍光灯などで暗転、明転処理をするだけならそれほど苦労するものではありません。 しかし、部で所有する照明機材を普通教室に仕込む場合は、 照明機材は音響装置に比べ大電力を消費することがあるので、 配線の不備によっては容量オーバーでブレーカーが落ちたり、 最悪の場合、コードが電流に耐えられず発火→火災が発生、 あるいは感電、といった事故が起きる危険性などもあります。
照明機材の扱いや、電気(電圧・電流など)に関するある程度の知識が必要です。

 ◆基本編◇照明
 ◆基本編◇電気の話
 ◆校内公演◇電源をとる
 ◆校内公演◇照明

大会
昼間の野外劇でもない限り、照明をゼロにすることはできません。 照明プランを考える人は、舞台照明に関する概念、用語、 セオリーなどについてある程度は勉強をしてほしいと思います。
当日劇場で照明の操作をする人も、「調光卓」の操作方法等について事前の学習が必要です。 当日操作するのがあまりにずぶずぶの素人では、リハーサルで時間を浪費したり、 手痛い失敗をしてしまい、作品をぶち壊しにしてしまいかねません。

ピンスポット担当
フォローピンスポット(いわゆるピンスポ」)が必要な場合、調光卓を操作する人と別に操作係を置かねばならないことも多いでしょう。
ピンスポを操作する直前直後は全体照明を上げ下げすることが多いはずですし、しかも調光卓の部屋とピンスポットの部屋が分かれているホールが多いのです。調光卓を操作する人が席を離れてピンスポも操作するつもりでいたがタイミング的に無理だった、ということも起こり得ます。

 ◆基本編◇照明
 ◆大会◇照明