照明の基本②         

光の三原色
私達の目にする白色光は、「光の三原色」すなわち赤(R)・青(B)・緑(G)が混ざったものと分析することもできます。
RBGが一定の比率で混ざると、様々な色の光を生みだします。
 <組み合わせの例>
 赤+青+緑=白
 赤+青=マゼンダ(濃いピンク)
 赤+青+暗い緑=ピンク
 暗い赤+青=紫
 赤+緑=黄色
 暗い赤+緑=黄緑
 青+緑=明るい青緑
 暗い赤+青+緑=水色

色温度
"白色光"を比較した時、電球の光はやや黄色っぽく感じ、蛍光灯の光は紫っぽく感じられます。 白色LEDは時として刺すような白い光にも感じられます。
この違いを光源の「色温度」と言い、単位K(ケルビン)で表します。
(発熱した黒体が光を放射しているとみなし、その温度をもって光の色合いを表現したもの)
 色温度が低い=赤っぽい・落ち着いた雰囲気
 ↑
 2,000K~…朝日・夕日・ろうそくの光・ベテルギウス
 3,000K~…ハロゲン電球・蛍光灯「電球色」・アンタレス
 4,000K~…水銀灯・満月の光・蛍光灯「白色」
 5,000K~…太陽光・蛍光灯「昼白色」
 6,500K……正午の太陽光・蛍光灯「昼光色」
 9,300K……テレビ・PCのモニタ画面
12,000K……快晴時の北の空・シリウス
 ↓
 色温度が髙い=青っぽい・クールな雰囲気

室内の照明(蛍光灯)の下で「黒」だと思って選んだ服や靴下が、 屋外(太陽光)の下では思いのほか「青い」生地だった、という経験がある人もいるでしょう。
劇場・ホールの照明セットはハロゲンランプによるものが主流なので、 昼間の太陽光や学校教室の蛍光灯に比べて色温度が低い光が当たります。 (暗めに調光した時は、かなり赤っぽい光になるのがわかります)
大道具の色合い、衣装、メイクのプランは、その点にも留意して考えましょう。

カラーフィルター(ゼラ)
舞台上で照明に色がついている場合は、白色電球の光をカラーフィルターを使って染めています。 「白色電球の光+青色のカラーフィルター」は、赤と緑の光をカットして青い光だけを通している、ということです。地明かり、前明かりの光に色を付ける時は、レンズの前に欲しい色のカラーフィルターを挿して実現します。
(昔、材料にゼラチンペーパーを使っていた時代の名残で「ゼラ」と呼ぶこともあります。)
カラーフィルターには、色ごとに番号が付いています。
市販されていて入手しやすい「ポリカラー」(東京舞台照明)の色番号を紹介します。
 #10~#20~#30~#40~#50~#60~#70~#80~
    桃  赤  橙  黄  緑   青  藍 紫

 よく使われる色
 #12 ピンク(濃)
 #22,24 赤
 #33 アンバー/橙
 #40 黄(濃)
 #52,59 緑
 #72 青(濃)
 #74,78 青(薄め)
 #81,830 紫
 コンバージョンフィルター
 #A1,A2 色温度を下げる(より赤っぽくする)
 #B1,B2 色温度を上げる(より青っぽくする)

ホリゾントライト
多くのホールには、舞台奥のホリゾント幕に対して三原色を別々に調整できる「ホリゾントライト」が設置されています。ホリゾント幕上から中央までを染める「アッパーホリゾントライト(UH)」、下から中央までを染める「ロアーホリゾントライト(LH)」に分かれています。
大がかりな舞台装置を作りにくい高校演劇(大会・合同発表会)では、多用される傾向にあります。

ローホリ(LH)とホリ幕

ホリ幕を染める