制作担当           

仕事内容
演劇作りにおける制作業務とは、劇を作るために必要な、"舞台の上"以外の仕事をすべて含みます。 「野球部の(女子)マネージャー」のイメージにかなり近いかもしれません。
現実的には、作品ごとに「制作」係を単独で置く学校は少ないでしょう。 制作担当がいればやるであろう仕事は、実際には顧問の先生が自然と担っているのではないでしょうか。 部員であれば、舞台監督または部長がその役を担っていることが多いと思います。

制作担当を独立して置く場合、その仕事内容は例えば次のようなものです。
・単独公演であれば会場の予約、公演当日の受付業務
・大会の申し込みに関わる事務、既成作品の上演許可
・ポスター、チラシ製作ほか広報宣伝活動
・会計の管理(有料公演であれば収支の管理も)

広報・宣伝
他の係とあまり重複しない制作らしい仕事といえば、広報宣伝活動を挙げることができます。
具体的には、公演案内、ポスターやチラシの製作、それらの掲示や配布、 (顧問の先生に許可を得て)ネットやSNSへの書き込みなどがそれに相当します。

一般の劇団では、稽古場の確保、キャストやスタッフのスケジュール調整、弁当の手配、"打ち上げ"の企画なども制作の仕事だそうですが……これらは、高校の部活ではあまり必要ありませんね。

受付業務など
単独公演における当日の受付業務や客席誘導は、 部員数がギリギリでキャストと音響・照明で手いっぱいの学校ではついつい疎かになりがちですが、 お客さんと直接触れ合う非常に重要な仕事です。
役者が芝居の衣装を着てメイクもした状態で受付や誘導業務をするのはできれば避けたいし、 舞台監督は、開演直前は本番のキュー出しで頭がいっぱいでしょう。
上演終了後のアンケート回収ほか客出し業務も大切な仕事です。 会場回りを任せてしまえる係がいると、心強いでしょう。