群馬県高校芸術祭演劇部門地区大会・県大会運営細則 〔1〕 主催 1 本大会の主催は、県民芸術祭運営実行委員会、群馬県、群馬県教育委員会、群馬県教育 文化事業団、群馬県高等学校文化連盟及び群馬県高等学校教育研究会演劇部会とする。 〔2〕 開催時期 1 地区大会は9月前後とする。 2 県大会は11月前後とする。 〔3〕 参加資格・出場校の決定 1 地区大会・県大会の参加資格は県内高校演劇部およびそれに準ずる同好会等で、演劇部 会費を納入済みの学校とする。 2 同一校内の異なる課程(全日制・定時制・通信制)間の合同発表及び異なる高等学校間 の合同発表は、当該校学校長承認の元に認める。ただし、県大会においては、関東高等 学校演劇協議会の申し合わせ事項により、関東大会出場校に選出されない場合がある。 3 県内を北毛・西毛・中毛・東毛の4地区に分けて地区大会を行い、各地区ごとに県大会 出場校を決定する。各地区から県大会への出場校数の決定方法については別途これを定 める。ただし、全体で10校を下らないものとする。 4 全国大会に出場する学校がある場合には、当該校はその年度の県大会から出場できる。 〔4〕 大会参加費 1 地区大会参加費及び県大会参加費については、別途これを定める。 2 地区大会参加費及び県大会参加費については、諸事情により増減することがある。その 決定は総会または理事会で行う。 〔5〕 上演基準 1 上演主体は、演劇部およびそれに準ずる同好会等で、高等学校等の特別教育活動の成果 の発表とする。 2 キャスト・スタッフは、在校生のみとする。中高一貫校における中学生の参加は認めない。 3 県大会の脚本は地区大会で推薦されたものでなければならない。 4 外部の演劇関係の専門家の直接的かつ日常的指導による作品は、上演対象から除外する。 校内コーチについては別途これを定める。 5 上演時間は60分以内とする。 6 既成脚本の上演および既成作品を脚色・翻案・潤色・構成等をして上演する場合は、必 ず書面により著作権者の許可を得ていなければならない。 〔6〕 表彰 1 地区大会の表彰は次のように定める。 (1)県大会出場校に選出された学校は優秀賞とする。 (2)優秀賞以外の学校は優良賞とする。そのうちの1校を次点校とする。 (3)優秀賞、優良賞以外に各地区独自の賞を設けることができる。 2 県大会の表彰は次のように定める。 (1)最優秀賞は1校とし、関東大会への出場資格を与えられる。 (2)優秀賞は2校とし、うち1校には関東大会への出場資格が与えられ、残る1校は 次点校とする。ただし、群馬県が開催地の場合には優秀校の2校に関東大会への出 場資格が与えられ、別に1校の次点校を選ぶ。 (3)最優秀賞・優秀賞以外の出場校は優良賞とする。 (4)県大会出場の全創作脚本の中から、創作脚本賞を1本選出することができる。 @ 創作脚本賞対象作品は、上演時に作者の顧問・生徒が当該校に在職・在籍中で あり、当該校の為に創作され、当該校の生徒によって上演されたものとする。 A 脚色・翻案等であっても、審査員により高度の創作性が認められると判断され た場合には、創作脚本賞の対象とすることができる。 〔7〕 審査・講評 1 審査員の選定方針は次のように定める。 (1)地区大会と県大会の審査員は重ならないようにする。 (2)なるべく男女にわたった構成とする。 (3)年齢、経験、所属、専門分野、演劇観などの偏りのないように留意する。 2 審査員人数・構成は次のように定める。 (1)地区大会 @ 審査員は3名を原則とする。 A 審査員は県内演劇部の現役顧問及び県内演劇部関係教員とする。 (2)県大会 @ 審査員の人数は3名とし、県内高校演劇関係者および県内外演劇関係者の混成 とする。 A 県内高校演劇関係者は県内高校演劇部の現役顧問及び県内演劇部関係教員とする。 B 県内外演劇関係者は県外高校演劇部顧問、県内外の演劇関連分野の専門家およ び県内外で演劇に深く携わっている人物を対象とする。 3 審査の基本方針は次のように定める。 (1)脚本・演出・演技・舞台美術・音響・照明等による演劇創造を総合審査する。 (2)創作・脚色・既成作品を問わず総合審査とする。 (3)上演時間は60分以内とする。 @ 地区大会において、上演時間が60分を越えた場合の措置については、別途 これを定める。 A 県大会において、上演時間が60分を越えた場合には、演劇部会理事会を臨 時に開いて協議し、審査対象の可否を決定する。 (4)審査は、審査員の協議により決定する。 4 講評については次の点に留意する。 (1)各演劇部のレベル向上に資するものとする。 (2)次の舞台創造の励みになるように配慮する。 (3)各上演校に対する講評時間・人数等に不公平のないように配慮する。 5 審査結果の発表は次のように行う。 (1)地区大会の審査結果発表は審査員が行う。 (2)県大会の審査結果発表は事務局が行い、審査経過を公表する。 〔8〕 著作権の審査 1 著作権に対する侵害は人権侵害であるという認識に基づき、法律、社会的ルールに反せ ぬよう、特に留意する。 2 地区大会、県大会出場校は、上演作品の著作権に関わる許可手続きを速やかに完了し、 許可証を事前に事務局に提出する。上演許可のおりない作品は上演ができない。 (1)既成作品については、著作権者の上演許可をとる。台本に手を加えた場合は、再度 その上演台本の許可をとる。 (2)既成作品を脚色・翻案・潤色・構成等をして上演する場合は、必ず著作権者の許可 をとる。 (3)創作作品については、引用若しくは参考にした著作物(小説・映画等)がある場合 は、著作権者の許可を得る。 (4)舞台美術、衣装等についても、知的所有権のある特定のキャラクター等を使用する 場合は、許可を得る。 例.ディズニーのミッキーマウス、サザエさんなどの(C)、(R)のあるもの (5)県大会出場校は、地区大会時に著作権等に関する許可を受けている場合でも、県大 会用に再度許可を受ける。 (6)著作権等に関する許可は、必ず書面で受ける。 3 著作権に関する審査業務は部会理事会の著作権係を中心に行う。 〔9〕運営 1 地区大会の運営は、地区幹事を中心に該当地区全顧問及び参加演劇部員により行う。 2 県大会の運営は、部会事務局を中心に部会理事、出場校顧問及び参加演劇部員により行 う。ただし、関東大会・全国大会を控えている年度においては、そのリハーサルとして 実行委員会組織の協力を求める。 3 出場校は、部会の方針に基づいて上演する。直接会場スタッフ・照明音響委託業者等と 個別交渉等をして決定しない。 4 上演順・リハーサル順は、原則として抽選による。ただし、出場校の特別な事情を考慮 することを妨げない。 〔10〕舞台 1 バミリテープは、事前の打ち合わせ会で決められた色を使用する。蓄光テープの使用は、 自校のリハーサル・上演時のみに限る。 2 照明・音響機器・スモークマシーン等の備品の持ち込みについては次のようにする。 (1)会場条件の範囲内で創意工夫して上演することを原則とする。 (2)演出上やむを得ない場合は、部会事務局・会場スタッフ・照明音響委託業者等の了 解のうえ、照明・音響機器・スモークマシーン等の備品の持ち込みを認める。 持ち込みにかかる費用は、当該校の負担とする。 3 裸火・水の使用は原則として認めない。 4 幕間中の舞台準備については次のように定める。 (1)大道具の組立、解体・撤去については、幕間20分間の場合、組立に10分、解体 撤去に10分を目安とするが、前上演校の解体・撤去が早く終わった場合には、次 の上演校の準備を始めることを認める。朝一番・午後一番の上演校については、 15分前から(または15分間)の準備を認める。 (2)前日の最終リハーサルで、当日一番目の上演校については、リハーサルのセットを 解体しないことを認める。 (3)会場条件により、バトンに余裕のある場合には、安全が保障され、他校の上演に支 障を来さないことを条件に、大会本部・会場スタッフ・照明音響委託業者等の了解 のうえ、リハーサル時からの吊り込みを認める。 5 本番については次のようにすすめる。 (1)1ベル(予ベル)は3分前、2ベル(本ベル)は1分前にならす。 (2)出場校名・演目の紹介は2ベル後に行う。 〔11〕 写真・VTR撮影について 1 県大会においては、大会記録のために部会で写真撮影をする。写真・VTR撮影を業者 等に依頼する場合は、適否について演劇部会理事会で協議し、決定する。 2 新聞社等報道のための撮影については、観客の鑑賞に迷惑をかけない範囲内で許可する。 3 会場条件により、観客の鑑賞に支障をきたさないと判断される場合には、出場校に限っ て、写真・VTR撮影をそれぞれ1台に限り認めることがある。 4 許可を受けた者は、大会本部が交付する許可証をつけ、指定された場所で撮影する。た だしフラッシュ撮影はいっさい認めない。 〔12〕 計時について 1 県大会における計時方法については次のように定める。 (1)計時係として顧問1名と生徒2名を配置し、その計時の平均値を上演時間とする。 (2)出場校の舞台監督(またはキッカケ責任者)は、必ず、上演時間前に計時係顧問・生 徒と計時の開始と終了に関する打ち合わせを行う。 2 上演の開始と終了時間の設定については次のように定める。 (1)緞帳を開けて芝居を始める場合 @ 音響がある場合は、音が入った瞬間から計時する。 A 音響が入らない場合は、緞帳が上がりはじめた瞬間から計時する。 B 音響が入らず、緞帳が上がらず照明効果から始まる場合は、照明がついた瞬間 から計時する。 (2)緞帳を開けないで芝居を始める場合 @ 音響がある場合は、音が入った瞬間から計時する。 A 音響が入らず、照明効果から始まる場合は、照明がついた瞬間から計時する。 B 音響が入らず、照明効果もなく、台詞または暗転のままで、役者の動きで始ま る場合は、舞台袖で出演校の係生徒の合図によって計時する。 (3)始めから緞帳が開いたままで芝居を始める場合 @ 音響がある場合は、音が入った瞬間から計時する。 A 音響が入らず、照明効果から始まる場合は、照明がついた瞬間から計時する。 B 音響が入らず、照明効果もなく、台詞または暗転のままで、役者の動きで始ま る場合は、舞台袖で出演校の係生徒の合図によって計時する。 (4)その他、特殊な始まりをする場合 舞台袖で、出演校の係生徒の合図によって計時するが、あらかじめ、計時係顧問と 生徒と当該校とでよく確認を行っておく。 (5)上演終了は、上記開始基準を準用する。 3 地区大会における計時方法は県大会に準ずるが、事情により簡易化することも可とする。 〔13〕 改正 1 改正は総会または理事会の議決による。 〔14〕 施行 1 平成14年5月31日より施行する。 2 平成18年6月7日改正 《附則》 〈1〉 各地区ごとの県大会への出場校数の決定方法について まず、地区大会参加校5校につき1校の割合で県大会出場校枠を決める。その数が 県全体で10校に満たない場合には、地区大会参加校と県大会出場校枠との比率(地 区大会参加校何校に対して1校県大会へ出場できるか)が各地区間で最も小さくなる ように10校まで追加を行う。この場合、同比率になる地区がある場合には、10校 を超えて選出することができる。 その決定は、最終地区大会開催初日の1ヶ月前の段階で行う。 〈2〉 地区大会および県大会の参加費について @ 当該大会の決算により、以下のようにする。 ・大会支出額が10万円未満 … 1作品につき1万円 ・大会支出額が10万円以上20万円未満の場合 … 1作品につき1万5千円 ・大会支出額が20万円以上の場合 … 1作品につき2万円 A 大会に参加表明をした後、リハーサルを含む大会初日の1ヶ月前以後に出場を辞退し た場合には、大会参加費は返却されない。(例.大会のリハーサル初日が9月15日の 場合、8月15日以後に出場を辞退した場合には大会参加費は返却されない。) 〈3〉 コーチの活動制限について @ 演劇部のコーチ(演劇部の活動を指導・補助することを主たる目的として学校に雇わ れている者)の直接的かつ日常的な指導を受けている学校の大会参加は認める。 A 大会の公平性を確保するため、大会のリハーサルや本番時に、コーチが客席や舞台に 立ち入って指導することは認めない。本番の観劇のみは可とする。 〈4〉 地区大会において、上演時間が60分を越えた場合について @ 63分以内であれば、審査員の審査に影響はさせない。 A 63分を越えた場合でも審査対象とはするが、審査員の審査においてマイナス評価さ れてもやむを得ないものとする。 B 60分を大幅に越えた場合には地区理事会を臨時に開いて協議し、審査対象の可否を 決定する。 〈5〉 リハーサル・本番時の援助について @ 出場校は、部員・顧問の現実的な力量の範囲で舞台等のプランを立てること。 A 大会リハーサル・本番時の建て込みや舞台転換等は、当該演劇部員・顧問のみで行い、 他者の力を借りることはできない。 B 建て込み時に舞台係の顧問・生徒が手伝う場合には、大道具置き場から舞台まで道具 を移動させるだけで、それ以後の作業は当該校で行う。 C 但し、安全確保に関わる場合には、係顧問・スタッフが手助けを行うことがある。